砂漠に生息する「虹色」の謎の物体【フライガイザー】
異世界スポットchのお時間です。
今回紹介するのはこちら。
アメリカのネバダ州・北部のブラックロック砂漠にある【フライガイザー】です。
【フライガイザー】とは何なのか。こちらは世界で一番奇妙な形の「間欠泉」となっています。間欠泉とは、一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する温泉のことです。
この奇妙な形の間欠泉。どのようにして生まれたのか。初めて発掘されたのが1914年になります。意外と最近なんです。この年に灌漑のためにまず、一つ目の間欠泉が発掘されました。灌漑とは、農地に外部から人工的に水を供給することをいいます。しかし、間欠泉ということもあって熱水の温度は93度。もちろん灌漑には適さない訳です。なので発掘したものの、この一つ目の間欠泉を放置しちゃいます。
そして時を経て、1964年。東京オリンピックが開かれたこの年に二つ目の間欠泉が発掘されます。この間欠泉も熱水で温度は93度。初めてこの地で間欠泉が発掘されてから50年。時代と共に技術も進歩していますから。なので、今回の間欠泉は放置ではなく、封印しました。
しかし、その後。バコーン!!
二つ目の封印した間欠泉が耐えきれなくなって噴出。この間欠泉が後々、フライガイザーとなっていきます。ちなみにこの間欠泉は、一つ目に発掘された間欠泉から水圧を奪うほどやんちゃな間欠泉となっております。間欠泉も時間と共に成長しているってことです。
ここで、気になる人もいると思います。何故こんな形をしているのか。それは、水中に含有される鉱物が砂漠の表面で固化・堆積し、円錐体を形成されたから。積もりに積もって、そして、今もなお形を変えてるってことなんですかね。
最後に、フライガイザーの虹色の正体。意外中の意外。好熱性のカラフルな藻類の集まりなんです。熱の大好きな藻類たちが虹色に彩っている訳なんです。これをパッと見て、この彩りの正体が藻って思う人なかなかいないんじゃないですか?自分もまさか正体があの藻だとは、思いもしなかった藻んね。藻だけに。
アハハハハハッッ。
つまりフライガイザーは、人間の失敗と自然が掛け合わさってできた、奇跡といっていいでしょう。約50年でここまで形成する速度。恐ろしいですよ。
そして、最後に衝撃の事実。
なんとこのフライガイザー。
行くことができません。
なんとこのフライガイザー私有地にあるんですよね。やっちゃってますよね。間近で近々と見ることできない訳なんですわ。でも見ることはできます。まあ見ることができても、その距離最短で500m。双眼鏡と白眼が必須です。ツアーも存在しているのですが、そのツアーも超期間限定。好きな時に好きな人と行けないのです。難しいですよね。好きな時に行けないんじゃ、フライガイザーは後回しになりますよね。もう順番さえ回ってこないですよね。分かります。
それでも、フライガイザーに興味が湧きまくって見に行きたいという変人な方は、ツアーを利用して観に行ってはいかがでしょうか。まあ、後悔はさせません。
なんやかんやで今回もここまで。
また次回お会いしましょう。バイバイ